会 員 サ ロ ン
境界管理倶楽部アイデッグでは、年に1回、アイデッグのお客様を会員とした
会員サロンを開催しております。
第13回 会員サロン
日 時 令和6年9月11日(水)午後1時15分~午後4時00分
テーマ 西田幾多郎の『善の研究』が提起したもの
講 師 哲学博士 白井雅人先生
テーマの趣旨は、今日、政治家の裏金づくり、から贈収賄、教員の性暴力、不正、粉飾、
偽装、ハラスメント、等が、日々、報道されています。こうした問題が発生するのは、
善とは何か、という哲学の基本が、学校で教えられていないからではないでしょうか。
ご出席者から
・テーマに惹かれて出席しました。イスラエルのパレスチナ侵略に関する質疑応答もあり、
興味深く拝聴しました。
・わたしは大学生のころ『善の研究』を少し読みました。『善の研究』の全般にわたって
レクチャーをいただきましたので、再読してみたいと思いました。
・哲学の話は眠くなるとおもって覚悟してきたのですが、白井先生のお話は、わかりやす
く、声もとおっていて眠くなりませんでした。よかったです。
等々のご感想をいただきました。ありがとうございました。
第12回 会員サロン
日 時 令和5年7月12日(水)午後1時15分~午後4時00分
テーマ 荀子の礼治思想
東アジア政治社会制度と日本人の倫理観の基礎となったもの
講 師 国立台湾大学哲学系教授 佐藤将之先生
今回のテーマは、性悪説のイメージで知られる 荀子の礼治思想について、お話して
いただきました。
礼は、エチケットから、儀礼(~(葬・婚)礼、あるいは式(成人式など)、また、
天皇の即位式、外交儀礼などや、リスペクトの心として、だれでも知っています。
しかし、その哲学的な意味まで、理解している人は、少ないと思います。
佐藤先生のお話は、礼の哲学的な意味でした。
荀子は、人は誰でも利益を追い、快楽を求める欲望をもっているから、礼によってのみ
社会の秩序化と個人の道徳化が達成できると考えました。
荀子の礼の理論は、漢の時代に整理され、東アジア政治社会制度と日本人の倫理観の
基礎となりました。
佐藤将之先生には、台湾から夏季休暇を利用して、お越しいただきました。
ありがとうございました。
第11回 会員サロンを開催いたしました
日 時 令和4年10月21日(金)午後1時15分~午後4時00分
テーマ AI(人工知能)と論語
講 師 吉田善一先生 東洋大学理工学部 生体医工学部 教授
新型コロナ感染予防のため3年ぶりの開催となりました。
会場は、湯島聖堂内斯文会館 講堂です。
吉田善一先生より、はじめに「論語」との出会い、これまで歩んできた道についての
自己紹介がありました。
ついで、AIの歴史をお話しいただきましたうえで、科学者として、現在、取り組ん
でいるAIのご説明がありました。吉田先生は、こう問題提起されました。
人間がどのように道徳的に、または、礼儀正しくなるのか?
その過程をAIに実装できるのかと?
出席者の方から、AI(人工知能)の意味が、わかったような気がした。
吉田先生が取り組んでおられる、エンパシーム法が、よく理解できなかった。
もう一度、論語を読み返してみようという気持ちになった、などのご感想をいただき
ました。
閉会のご挨拶を、大島章新が申し上げました。ありがとうございました。
第10回 会員サロン
日 時 令和元年7月3日(水)午後1時00分~午後3時50分
テーマ 平和と、裁判所の信頼につ
講 師 再審請求人(元被告人) 土屋源太郎氏
砂川事件再審請求弁護団代表 弁護士吉永満夫先生
2019年5月1日より、令和の時代が始まりました。
今回は、令(うるわ)しく平和な時代を願って、「砂川事件」、「伊達判決」、
「田中耕太郎最高裁の米国大使との密談」を通して、平和と裁判所の信頼について
考えてみました。
会場は満席になりました。
定員の都合でお越しになれなかったお客様には、お詫びを申し上げます。
出席者の方から、「先日は勉強会へのお誘い、ありがとうございました。
昨今の諸判例に触れるたび、司法判断への疑問を感じていたので、今回のテーマは、絶妙の
タイミングでした。司法は、医療と同様、人や家族の一生をも左右するので、高い倫理観・
正義感が必要だと改めて感じました」とのご感想をいただきました。
ありがとうございました。
第9回 会員サロンを開催いたしました
日 時 平成30年6月14日(木)午後1時00分~午後4時00分
テーマ 唯識(ゆいしき)とは何か
講 師 竹村 牧男先生 東洋大学 学長
唯識の識は、心のことですが、たんなる主観ではありません。唯識は、ブッタから千年ほど
後に、インドにあらわれた大乗仏教思想です。浄土教や禅宗、真言密教等に比べると、
一般的に馴染みが薄いですが、仏教の基礎学として、今日まで継承されてきました。
今回は、竹村先生の著書『入門 哲学としての仏教』(講談社現代新書、2009年)を読んで
いただくための入門のお話しをしていただきました。
出席者の方から、むずかしかったけど、いいお話しでした。ありがたい話しが聞けました。
これから、竹村先生の著書を読んでみます。などの感想をいただきました。
第8回 会員サロンを開催いたしました
日 時 平成29年6月20日(火)午後1時10分~午後4時00分
テーマ ヘーゲルの名著『法の哲学』から現代を考える
講 師 柴田 隆行先生 東洋大学社会学部社会文化システム学科教授
今回は、まず、柴田先生より、弁証法は「正」・「反」・「合」ではない、とのお話が
ありました。
そのうえで、弁証法の正しい解釈と、『法の哲学』をとおして、ヘーゲルが考えた共同体
(家族、市民社会、国家)のあるべき姿について、解説していただきました。
また、柴田先生より、紀元前450年頃に制定された「十二表法」に、雨水や樹木が隣人の
土地に張り出した場合の規定があることの紹介がありました。
紀元前から相隣関係の問題があったことに驚きました。
出席者の方から日頃は聞けないヘーゲルの弁証法や『法の哲学』の、エッセンスが聞けて
よかった、という感想をいただきました。
第7回 会員サロンを開催いたしました
日 時 平成28年3月11日(金)午後1時15分~午後4時30分
テーマ 現代に生きる心学
講 師 吉田 公平先生 東洋大学名誉教授
今回は、わが国の心学研究の第一人 吉田公平先生にお話していただきました。
心学は、仏教が中国に伝播してから使われるようになりましたが、わが国で、心学といえば
石田梅岩の心学が有名です。しかしそれは、広義の心学=人間学のひとつです。
心学は、人間学に関する遺産を教学のわくにとらわれずに活用するものです。
今回は、吉田公平先生から、心学の原理と時代の処方箋を教えていただきました。
出席者の方より、心が洗われた、勉強になりました、等の感想をいただきました。
第6回 会員サロンを開催しました
日 時 平成27年6月17日午後1時30分~午後4時00分
テーマ カントの名著『永遠平和のために』を味わう
講 師 長島 隆 先生 東洋大学文学部哲学科教授
本年は戦後70年、国際連合創設70年という節目の年を迎えましたので、ドイツの哲学者
イマヌエル・カントの名著をとおして、改めて、戦争と平和について、考えてみたいと企画しました。
当日は、カントとドイツ哲学の研究者 長島 隆先生より、①カントの生涯、②カントの主著『三批
判』の解説、③『永遠平和のために』の説明をいただきました。
出席者の方より、長島先生の話は、わかりやすくて、おもしろかった。カントは名前だけは知って
いたが、今日の話を聞いて興味をもった、などのご感想をいただきました。
第5回 会員サロンを開催しました
日 時 平成26年3月26日午後1時00分~午後4時00分
テーマ 井上円了著『現代語訳仏教活論序論』について
講 師 佐藤 厚 先生 専修大学特任教授
佐藤先生が現代語訳された『仏教活論序論』をテキストにして、井上円了博士の仏教の考え方
についてお話しがありました。
円了博士の特色は、仏教を宗教の領域と哲学の領域とに区別し仏教哲学は、西洋哲学と一致す
るというものでした。そうして、哲学の視点から真理を追究すると、真理は哲理の中道にある
とします。
私たちは仏教というと、仏壇やお墓を連想してしまいますが、円了先生の仏教哲学は、現在、
生きている人のためのもの、人生を向上させるものでした。
第4回 会員サロンを開催しました
日 時 平成23年11月1日午後6時30分~午後8時20分
テーマ 正月の風物詩「箱根駅伝を3倍楽しむために」
講 師 瀬古 利彦先生 元陸上競技・マラソン選手、陸上競技指導者
瀬古利彦先生は、三重県生まれ(1956年)。早稲田大学卒業。78年福岡国際マラソンで
初優勝。79年、80年と同マラソン連続優勝。その後、ボストン、シカゴ、ロンドンの
国際マラソンを制覇。オリンピックでは、モスクワ、ロサンジェルス、ソウルの代表選手
として活躍。現在、エスビー食品スポーツ推進局長として、陸上競技の普及と振興にあた
っていらっしゃいます。
当日は「箱根駅伝」にむけての監督のご苦労や選手の自己管理の大切さ、実況中継車の
なかでの様子など、普段、私たちには知ることのできないお話しを拝聴することができ
ました。
第3回 会員サロンを開催しました
日 時 平成23年3月22日(火) 午後1時10分~午後3時30分
テーマ 日本画への誘いー近代から現代への日本画史ー
講 師 画家 伴戸 玲伊子先生 ( 創画会準会員 )
講師の伴戸玲伊子先生は、1974年生、女子美術大学大学院美術研究科日本画研究領域
修了。創画会賞受賞(00)文化庁現代美術選抜展(02)、2005年文化庁より在外
研修員(新進芸術家海外研修制度)としてアメリカへ留学。
現在は個展にむけて制作を進めていらっしゃいます。
当日は日本画の材料、日本画史のなかの代表作の紹介などのお話しがありました。
出席者の方より、オアシスにいたみたいだ、という感想をいただきました。
以下、開催のみご紹介いたします。
第2回 会員サロン
日 時 平成22年5月19日(水) 午後1時10分~午後3時30分
テーマ 高齢化社会の備え-介護保険、認知症について
講 師 ケアマネジャー・栄養士 牧野 斉子先生
第1回 会員サロン
日 時 平成21年10月5日(月) 午後1時10分~午後3時30分
テーマ カウンセラーからみた相隣関係
講 師 産業カウンセラー 間 敏幸先生(アイダ経営士事務所 代表)